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おばあちゃん。

2012.04.02 Monday 11:29
3つ上のお兄ちゃんは、おばあちゃん子だった。
お兄ちゃんが高校生で、私が中学生だった頃、
お兄ちゃんは、いつもおばあちゃんと話していた。


おばあちゃんは、いつも私とお兄ちゃんの服を洗ってくれた。
お兄ちゃんは野球部だったから、
泥だらけのユニフォームを持って帰って来る。
さすがに、それはおばあちゃんのチカラじゃ
やっつけられない位、強力な汚れだったので、
本人とお母さんが、毎日せっせと洗っていた。
おばあちゃんはというと、2・3日の間に出る洗濯物はごく僅か。
だけど、やっぱり洗濯機で洗わないといけないので、
どうせ回すなら、みんなの分も一緒に洗おうと、
いつも声をかけてくれていた。


そういえば………
お兄ちゃんが大切にしていた服だか、何だったか、
もう今となっては思い出せないけれど、
おばあちゃんが、間違ってそれを漂白剤に付けてしまい、
本気で喧嘩してたのを覚えている。


「お年寄り相手に、そんな本気で怒って…なんてヤツだ!」
当時の私は、そう思っていたけれど。
逆に、お年寄り扱いされてないということが、
おばあちゃんの刺激になっていたのかもしれない。




おばあちゃんは、とてもハイカラな人。
大好物は、梅酒と6pチーズと、焼きプリン大。
2週間に一度、近所に住むおばと一緒に、
おばあちゃんは、買い物に出掛ける。
そして、帰って来ると、うれしそうな顔で、
「あづこさん。冷蔵庫のプリン、食べていいよ。」と言ってくれる。





お兄ちゃんが高校を卒業し、上京が決まったとき。
ちょっといいか、と呼び出され、一言だけ言われた。




「あづ、毎日朝晩、おばあちゃんの部屋へ行って、話をしろよ。」




朝、登校前に挨拶。
帰宅後、すぐに挨拶。
休みの日は、一緒にテレビを見る。
背中に薬を塗る。
バスで帰らなきゃ行けない日は、
300m先にある、バス停まで迎えに来てくれた。

乾燥に弱くなり、風邪をひきやすい体になったおばあちゃん。
ちょっと弱ってくると、すぐに、
「おばあちゃんも、いつまで生きられるか分からないから」
とつぶやいていた。

いつしか、毎朝毎晩、おばあちゃんの寝ている姿を見るのが日課になった。
ちゃんと息をしているかどうか。
腹式呼吸して、お腹が上下しているかどうか。
苦しそうじゃないかどうか。
寝息を聞いて、安心する毎日。
咳のひどい音がすると、それとなく部屋に入り、
しばらく一緒にいたりしていた。




なのにどうして、言えなかったんだろう。
たった一言、1秒くらいで言えるのに。

「ありがとう」の一言。

一緒に生活した17年半の間に、私はどのくらい言えただろう。
そして、さいごに「ありがとう」と言えたのは、いつだったんだろう。
さいごに、一体私は、おばあちゃんと何を話したんだろう。


あまりにも突然で、
いつもの通り、買い物に行くと聞いていたから…

ちゃんと挨拶してから、部活に行ったのかな?
前の日の晩、何を話したんだろう。
おやすみの挨拶とか、したのかな。
私の将来の話とか、したことあったかな。
おばあちゃん、もっといろいろ話したかっただろうな。
私、何してたんだろう・・・・・・




何年経っても、消えない想い。




どうしてあの時、もっと一緒にいなかったんだろう。
どうしてあの時、もっと楽しませてあげられなかったんだろう。
どうしてあの時、もっと素直になれなかったんだろう。
どうしてあの時、「私が買ってくるから!」と強く言えなかったんだろう。
どうしてあの時、あんな事が起こってしまったんだろう。
どうしてあの時、もっと早くメールをチェックしなかったんだろう。




いくら考えても、変わらない。
だけど、これからもずっと、考えていく。





おばあちゃんに、ちゃんと言えたかどうかも分からない、
「ありがとう」の言葉。
伝えなきゃ、伝わらない。
言われなきゃ、分からない。
周りの人への感謝は、言葉と態度に表さないといけない。
そう強く感じ、行動に移せるようになったことが、
10代の私との違いかな。





おばあちゃん、あづも・・・ちょっとは大きくなったかな。





人は、いつ いなくなってしまうか、本当に分からない。
その時は、本当に突然、何の前触れもなくやって来るかもしれない。
周りの人の心に与える影響は、
驚くほど大きく、想像もつかないほど、長く続く。

いなくなったなんて、信じられない人もいる。
いや、もしかしたら、みんな信じてないかもしれない。
心の中で生きているから・・・
とか、そういう理由ではなく、
本当に近くで、すぐ近くで見てくれている気がしてならない。





今、この時。
一緒に過ごせている人と、
この先、いつまで一緒にいられるかなんて、誰にも分からない。

その一瞬一瞬を、かけがえのない時間を共有できている喜びを、
ちゃんと伝えよう。





おばあちゃん。
私は、おばあちゃんの孫で、本当によかったよ。
ありがとね、おばあちゃん。
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