こともあろうに、震災・原発・余震に揺れる、福島県付近。
「おいおい・・・また福島?! なぜ・・・」と思った人も多いはず。
新潟と福島の境に停滞していた雨雲は、記録的な大雨を降らした。
2つの県境の真下にある我が町も例外ではなく、金曜の晩から今朝にかけて、激しい雨が降り続いていた。
お山が抱えきれなくなり、行き場を失った雨水は、沢という沢を拡大しながら、下山してきた。
大木というオマケ付きで。
貯水量が減り、関係者をちょっぴりドキドキさせていたダムも、
予想外の大雨のごほうびに驚いたようで、満腹になり、とうとう許容量を超えてしまった。
結果、放流せざるを得なくなったのである。
(たぶんね。理由はよく知らないんさね。)
あちこちから茶色い水が溢れ、日本一の流域面積を誇る利根川は、
千(せん)欲しさに偽金を作り、ご飯を根こそぎ飲み込み、挙げ句の果てに人間まで飲み込んでしまった『カオナシ』の如く、膨れ上がっていったのである。
真っ茶色の川というものは、恐ろしいものである。
夜は、川の水の音が凄まじすぎて、恐ろしかった。
我が家の川向こうから奥は、朝早く通行止めになり、朝8時のNHKニュースで
「みなかみ町で、○○世帯が孤立状態にあります。」と報道されたほどである。
父と母の電話は鳴りっぱなし。
メディアの報道の速さと、
『みなかみ町』という、ちょっとばかり具体性に欠ける表現のおかげで、親戚のみなさんや古くからのお客さんから連絡が来たのである。
でも、ありがたかった。
みんな、水上のことを思ってくれていたんだ。
幸い、特に犠牲者が出たとか、大変な事態にはなっていないようなので、一安心。
それでも、やはりこの大雨が飲み込んでいったものは大きかった。
夏は、温泉はもちろんだが、やはりラフティングやカヌー、最近ではキャニオニングなどが盛んなみなかみ町。
夏休みがスタートした今、大学生や家族連れのお客さんが、
早くから計画し、予約を入れ、楽しみにこの町へ来てくださっていた。
ところがどっこい!
この大雨で、川になんて近寄れない始末。
川を一目見ただけで、残念がってたお客さんも「これは・・・中止ですわな。」と納得のご様子。
だが、翌日もキャンセルということになり、さすがに「中止!」の一報を朝耳にしたときは、「えぇ〜・・・せっかく来たのに・・・」という声が聞こえた。
こりゃ、いかん!
私はその時、いてもたってもいられなかった。
大好きな水上に来てくれたお客さん。
このまま、何もせずに帰宅すれば、みなかみのイメージが・・・どうなることか分からない。
そんなことは、させられない!
そして思いついたのが、twitterでの情報収集。
町のアウトドア関連の会社は、こういうことに非常に長けていて、常に最新のホットなニュースをtwitterに載せて、お茶の間に届けてくれている。
早速、自分作の名付けて「山んちゅリスト」をあけてみると、驚いたことに、カヌーは場所を変えて実施するとのこと。しかも空席あり!
キタ、コレーーーーーー!!!ですよ。
昔だったら、「残念でした。さようなら。またのお越しをお待ちしております。」チャンチャン!で終わっていたであろう、今回の一件。
お茶の間で、ただ座ってPCの画面見ていただけだったのだが・・・
こんな私でも、お客さんの滞在のお役に立てたのであれば、うれしい限りです。
何よりも、twitterで情報発信をしてくださっている町の方々に、大感謝♬♪