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2013.01.29 Tuesday

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ステップ。

2012.04.16 Monday 22:25
「日本人でよかった」
そう思わせてくれたのは、ここの学生。





日本語を教えてくれて、ありがとう。
あづのおかげで、話せるようになったよ。
授業、楽しいよ。
いい先生だよ。
先生の授業、受けたいです。
話してくれて、ありがとう。
毎日、先生に会えるのを楽しみにしてます。



私にはもったいない位、素敵な言葉を、ここの学生はプレゼントしてくれる。







それに応えたくて、私も精一杯がんばる。
作った副教材は、数知れず。
教材のレイアウト、オランダ人に多い誤用、ニーズにも気を配って作った(・・・つもり!)。

けれど、いつからか自分の授業に満足できなくなってきた。
物足りなさと、満たされない欲求と、離れて行く理想に対する焦燥感と、そして罪悪感と…。
大学生の、あの頃の自分は、こうだったかな?
もっといい授業、してたんじゃないかな?
自分が自分の学生だったら、物足りないんじゃないかな?
理想はもっと違うところにあって、自分は今、そこに向かえてないんじゃないかな?
こんな授業じゃなければ、もっともっと学生は飛躍できるんじゃないかな?


ここ一年、ずっとこんなことを考えて、過ごしていた。


もっと勉強しなきゃ。
もっと勉強したい。
もっと上手になりたい。
もっと色々知りたい。
もっといい授業がしたい。
もっとためになる授業がしたい。
もっと知識を増やしたい。
もっと使える教材を作りたい。
もっと・・・
もっと・・・
もっと・・・








もっといい先生になりたい。







私を育ててくれた、オランダ。
私を育ててくれた、学生。
お世話になった、先生方。
励ましてくれた、友人、後輩。

人生を階段に例えるとしたら、
その階段がもっとよく見えるように、ここで出逢った皆さんが、灯りをつけてくれたんだと思う。

もったいない位、ありがたい言葉に、いつも励まされ、
自由に授業をさせてもらい、充実した毎日が送れたのは、
ここにいるみんなのおかげ。

中学3年生で、日本語教師という道を選んだ時の私には、
10年後、オランダの地でこんな経験をしているなんて、想像すらできなかった。
お山から送り出してくれた家族にも、
大学で世界を変えてくださった先生方にも、
大学で共に学び合ったみんなにも、
そしてオランダでお世話になったみんなにも、
この感謝の気持ちは、どうがんばっても、全て伝えきれないと思う。













だから私は、階段を上ることを選びました。
成長することで、恩返しができるように。
ここで燻っているような私じゃ、ダメなはず!
次のステップへと、潔く進みます。














残された3ヶ月、いや、学生に会えるのは、あと2ヶ月・・・!

私にできることは、何だろう。
私がしたいことは、何だろう。
私が学生だったら、先生にしてもらいたいと思うのは、どんなことだろう。


もちろん、勉強になる授業をすること。
そして、できるだけ学生と話すこと。


もうこれしかない!
今、自分が持ってる最大限のパワーを使うのみ。






清々しく、「ありがとうございました!」と、笑顔でみんなに言えるように。
私にできることを、明日も精一杯実行するのみ。









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ちょこっと チェコへ ひとっ飛び。 ぷら〜っと プラハを 歩きました。

2012.04.15 Sunday 07:13
お兄ちゃん、初の海外旅行!
イースター休暇もあり、私も4連休になったので、兄と姉とチェコ・プラハへひとっ飛び!




【旅の思い出 その1:ホテルに頼んでおいた、ピックアップのタクシー】

去年の今ぐらいの時期に、後輩と4人でハンガリーを訪れた。
英語が通じず、どこへ行ってもハンガリー語で説明された。
最終日、駅員さんに「あんびりーばぶる つーりすと!」と怒られた…笑



チェコは、どんな国なんだろう?
何も下調べせずに向かう、私たち3人。
英語が通じるのかどうかも分からなかったけれど、それはそれで面白い。

そしてプラハの空港。
到着ロビーを出ると、私の名前を書いた看板を持っているおじさんが・・・!!
タクシーに乗り、30分ほどかけて滞在予定のホテルへ。
ほぼ会話はゼロだったが、到着寸前になり、おじさんが一生懸命何かを語り始めた。





どうしよう・・・
おじさん、一生懸命なんだけど・・・全部チェコ語だよーーーーーー!!涙


ぽっかーーーーーーん・・・という顔で聞いていると、最後の最後に、
「understand?」という一言が!!
その一瞬で、今までの会話が全て英語だったことに気づいた。
ごめんよ、おじさん。





その後も、一生懸命何かを語るおじさん。
「なんちゃらかんちゃら・・・fixed price・・・なんちゃらかんちゃら・・・taxi」
「なんちゃらかんちゃら・・・pickpockets・・・なんちゃらかんちゃら・・・careful」

“このホテルから頼まれたタクシーは、値段が決まっているので、その金額を払ってね。”
“街中には、スリが多いから、気をつけるんだよ。”
・・・と、言ってくれていたはず!(だと思う事にします。)






でも、英語が通じなかったのは、このときだけ。
ホテル・レストラン・道行く人・チケット売り場など、コミュニケーションに困ることはなかった。
ありがたやー、ありがたや。








【旅の思い出 その2:チェコ語】

同じアルファベットを使っていても、こうも違うものか!
母音の上に付けられる、様々な種類の記号。
ガイドブックのカタカナ表記と照らし合わせ、発音を予想。

いや〜、おもしろい!















【旅の思い出 その3:パズー】

プラハのマルクト広場にあたる場所にある、有名な時計塔。
その塔の上には、展望台のような場所がある。




時計の長針が12の位置に来ると、必ずそこに現れる少年がいる。
その少年の手には、トランペットが・・・!!

そして、少年は徐に演奏を始める。
街中に響き渡る、チェコの国歌。
塔の下を歩く人は、誰もが足を止め、その音色に耳を傾ける。
そして、30秒ほどの演奏が終わると、広場全体からわき上がる「BRAVO!!」という歓声。
毎時間、その少年の演奏を楽しみに、広場にはお客さんが集まって来る。
夜景のきれいな夜になると、その数は半端じゃない。
もう誰も歩き進めないくらい、多くの人が少年の登場を待っている。


まさにパズー。
いい仕事、してますな〜。
チェコに行くなら、あの音色を聞き逃すわけには、いきませんな。










【旅の思い出 その4:街並】

中世の街並が、そのまま残っているような街だった。
色々な街へ旅行に行ったけど、これほどまでに目で満足感を覚えた街は、久しぶりだった。





無理矢理、古いものを残しておくことには、様々な議論があって然るべきだとは思うけれど、
時には重要なことだと思う。こと観光業に関して言えば、そのメリットは高い。
観光客は、どこの国でも見られるような、近代的な生活が見たくて、その地を訪れるわけではない。
例えば、京都へ来る観光客だったら、お寺や神社が街中に点在し、
着物を来た日本人が、上品に歩いている・・・。
そんな光景が、もしかしたら見られるかもしれない・・・と思って、
わざわざ日本まで来てくれる。
けれど、京都へ着いてみると、意外にも近代的なビルが建ち並び、
着物を来た人なんて、全然見かけない。

ある人は、古さと新しさが融合しているのを見るのが好き!とも言う。
日本は、そういう面では、どちらの面も見られて、それはそれで面白いと思う。
ただ、このまま新しさだけを追求していくと、古さの部分が隠れてしまいそうで、それがこわい。

なんちゃら遺産に登録して、その場を保存すれば、そこで生活する人々の生活が変わってしまう。
それは考えなければならない問題だと思う。

けれど、こういう古き良き街並を残しておくことに関しては、私はアリだと思う。
チェコを歩いて、そんなことを考えた。













まさか、兄弟で海外旅行ができる日が来るなんて、考えた事もなかった。
お兄ちゃんをヨーロッパへ送ってくれた両親に、感謝。
家族全員で海外・・・というのは、できそうにないけれど、
今年の夏は、家族全員でちょっと遠出がしたいな。








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おばあちゃん。

2012.04.02 Monday 11:29
3つ上のお兄ちゃんは、おばあちゃん子だった。
お兄ちゃんが高校生で、私が中学生だった頃、
お兄ちゃんは、いつもおばあちゃんと話していた。


おばあちゃんは、いつも私とお兄ちゃんの服を洗ってくれた。
お兄ちゃんは野球部だったから、
泥だらけのユニフォームを持って帰って来る。
さすがに、それはおばあちゃんのチカラじゃ
やっつけられない位、強力な汚れだったので、
本人とお母さんが、毎日せっせと洗っていた。
おばあちゃんはというと、2・3日の間に出る洗濯物はごく僅か。
だけど、やっぱり洗濯機で洗わないといけないので、
どうせ回すなら、みんなの分も一緒に洗おうと、
いつも声をかけてくれていた。


そういえば………
お兄ちゃんが大切にしていた服だか、何だったか、
もう今となっては思い出せないけれど、
おばあちゃんが、間違ってそれを漂白剤に付けてしまい、
本気で喧嘩してたのを覚えている。


「お年寄り相手に、そんな本気で怒って…なんてヤツだ!」
当時の私は、そう思っていたけれど。
逆に、お年寄り扱いされてないということが、
おばあちゃんの刺激になっていたのかもしれない。




おばあちゃんは、とてもハイカラな人。
大好物は、梅酒と6pチーズと、焼きプリン大。
2週間に一度、近所に住むおばと一緒に、
おばあちゃんは、買い物に出掛ける。
そして、帰って来ると、うれしそうな顔で、
「あづこさん。冷蔵庫のプリン、食べていいよ。」と言ってくれる。





お兄ちゃんが高校を卒業し、上京が決まったとき。
ちょっといいか、と呼び出され、一言だけ言われた。




「あづ、毎日朝晩、おばあちゃんの部屋へ行って、話をしろよ。」




朝、登校前に挨拶。
帰宅後、すぐに挨拶。
休みの日は、一緒にテレビを見る。
背中に薬を塗る。
バスで帰らなきゃ行けない日は、
300m先にある、バス停まで迎えに来てくれた。

乾燥に弱くなり、風邪をひきやすい体になったおばあちゃん。
ちょっと弱ってくると、すぐに、
「おばあちゃんも、いつまで生きられるか分からないから」
とつぶやいていた。

いつしか、毎朝毎晩、おばあちゃんの寝ている姿を見るのが日課になった。
ちゃんと息をしているかどうか。
腹式呼吸して、お腹が上下しているかどうか。
苦しそうじゃないかどうか。
寝息を聞いて、安心する毎日。
咳のひどい音がすると、それとなく部屋に入り、
しばらく一緒にいたりしていた。




なのにどうして、言えなかったんだろう。
たった一言、1秒くらいで言えるのに。

「ありがとう」の一言。

一緒に生活した17年半の間に、私はどのくらい言えただろう。
そして、さいごに「ありがとう」と言えたのは、いつだったんだろう。
さいごに、一体私は、おばあちゃんと何を話したんだろう。


あまりにも突然で、
いつもの通り、買い物に行くと聞いていたから…

ちゃんと挨拶してから、部活に行ったのかな?
前の日の晩、何を話したんだろう。
おやすみの挨拶とか、したのかな。
私の将来の話とか、したことあったかな。
おばあちゃん、もっといろいろ話したかっただろうな。
私、何してたんだろう・・・・・・




何年経っても、消えない想い。




どうしてあの時、もっと一緒にいなかったんだろう。
どうしてあの時、もっと楽しませてあげられなかったんだろう。
どうしてあの時、もっと素直になれなかったんだろう。
どうしてあの時、「私が買ってくるから!」と強く言えなかったんだろう。
どうしてあの時、あんな事が起こってしまったんだろう。
どうしてあの時、もっと早くメールをチェックしなかったんだろう。




いくら考えても、変わらない。
だけど、これからもずっと、考えていく。





おばあちゃんに、ちゃんと言えたかどうかも分からない、
「ありがとう」の言葉。
伝えなきゃ、伝わらない。
言われなきゃ、分からない。
周りの人への感謝は、言葉と態度に表さないといけない。
そう強く感じ、行動に移せるようになったことが、
10代の私との違いかな。





おばあちゃん、あづも・・・ちょっとは大きくなったかな。





人は、いつ いなくなってしまうか、本当に分からない。
その時は、本当に突然、何の前触れもなくやって来るかもしれない。
周りの人の心に与える影響は、
驚くほど大きく、想像もつかないほど、長く続く。

いなくなったなんて、信じられない人もいる。
いや、もしかしたら、みんな信じてないかもしれない。
心の中で生きているから・・・
とか、そういう理由ではなく、
本当に近くで、すぐ近くで見てくれている気がしてならない。





今、この時。
一緒に過ごせている人と、
この先、いつまで一緒にいられるかなんて、誰にも分からない。

その一瞬一瞬を、かけがえのない時間を共有できている喜びを、
ちゃんと伝えよう。





おばあちゃん。
私は、おばあちゃんの孫で、本当によかったよ。
ありがとね、おばあちゃん。
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