【Afsluitdijk】
カタカナ表記をすると、アフスラウトデイクになるのかな?
オランダの北に位置し、アイセル湖と北海との間を仕切る為に造られた、巨大な堤防です。
出発地点の町からフリースランドまで、一直線につながる堤防です。
私とこの堤防の出逢いは、去年の夏。
スキポールから日本へ帰る飛行機に乗った私は、いつもの通り、迷わず窓際の席を選択。
その日は、非常に天気がよく、雲ひとつない晴天でした。
スキポール出発直後、海が見えたので、「わ〜、きれい♡」と景色を楽しんでいると…
突然、海の上にぴーーーーーーーーーーーーーーっと定規でひかれたような、きれいな線が見えたのです。
その光景があまりにも美しく、ぽーーーっと見とれてしまいました。
バイク好きな学生が、そういえば以前、一番好きな道路を教えてくれたことがあり、
それが確か、アムスより北にあるところだったような・・・・??
と思い出した私は、日本に帰国してから、すぐに調べました。
それが、Afsluitdijkです。
きれいでしょ?
【Dijk】
今回の旅では、一人の学生のご両親にたくさんお世話になりました。
ヤンさんとリディアさん。
パパは、とっても物知りで、何を聞いてもすぐに答えてくれます。
まさに、歩くウィキペディア!
ママも、負けず劣らず物知りで、色々なことを教えてくれました。
その中でも印象的だったのが、Dijkの話。
オランダの国名は、各国の言語で「低い国」という意味になっているそうです。
まさにその通り。
海抜より低い所が、非常にたくさんあります!
200年以上前の地図を見ると、オランダの国土は、今よりずっとずっと小さかったというのが分かります。
では、どうやって国土を広げたのか・・・。
その理由が、Dijkです。
海の水が入って来ないように、堤防を作ったのです。
「オランダの国土は、オランダ人が造った」
その通りです!
【Enkhuizen】
2日目は、みんなでEnkhuizenという町にある、Zuiderzee museumへ行きました。
ここは、ただの博物館ではありません!
かつてのオランダの街並を、忠実に再現した、屋外にある博物館なのです。
漁師町・民家・牧場・鍛冶屋・薬局・学校など、100年以上前のオランダの生活を見ることができます。
もちろん、当時の服を着て働いているスタッフの方々もいるのですが・・・
この方々、なんと!当時の人の気持ちになりきって接客するんです!笑
ここは、ノーマークだった場所だったのですが、大満足♡
【ふたり】
今回の旅を計画してくれた、TくんとMたん。
やさしくて、素直な心を持つ2人といると、私も自然と素直になれる。
2人が入学してから約1年半。
ほぼ毎日、学校で会い、会えば立ち話をする私たち。
私の帰国を知った彼らがくれた一言は、
「毎朝、会うのを楽しみにしてたんですよ・・・」
今回の旅で一番うれしかったのは、SHYなMたんが、たくさん話してくれたこと!
誰かが近くにいると、オランダ語であっても、あまり喋らない彼。
私が去年、彼のクラスを受け持っていた時も、先頭に立って発言するような人ではありませんでした。
ただ、文法のルールなどの知識は、だれよりも正確にインプットされている彼。
書かせたら、素晴らしいものを書いて来ます!
だから、ぜひ話してほしい… 彼と会話したい… 会話を楽しんでもらいたい…
私自身、外国語での会話が苦手で、人の前になると緊張してしまうので、彼の気持ちは痛いほど分かります。
なので、まずは一人の日本人として、私と話すことに慣れてもらおう…!とずっと思っていました。
そして半年後、ようやく私に慣れた彼…!!
今となっては、悪いジョーダンを言い合う関係です…♡笑
今回の旅も、まあ、ほぼジョーダンばかりでしたが、たのしくおしゃべりできました。
うれしそうなMたんの顔を見られたことが、一番うれしかった!!
そして帰り道。
Tくんが、お父さんの話を始めました。
ある日、SchagenからMaastrichtへ帰る日、実家のリビングに荷物を置いたまま、
もう一度、2階にある自室へ物を取りに行ったことがあるそうです。
そして、Maastrichtの下宿へ着いたTくんが、荷物を開けると・・・
入れた覚えのない食糧が、たくさん入っていたそうです・・・!!!
「お父さんからの、ほんの気持ちだったんです…!」
私の胸は、きゅーーーーーーーん♡と、熱くなりました。
家族って、素晴らしい。あたたかい。
Utrecht駅で、2人とはお別れ。
乗り換え時間が2分しかなかった彼らは、大急ぎで次の電車へ。
私が自分の家へ着くのは、夜11時頃だろうと予想されていました。
2人を見送る私。
すると、ふとMたんが・・・
「家に着いたら、SMSしてください!」と。
そういう気遣い、私もできるようになりたいな・・・♡
正直な話、おじいちゃん・おばあちゃんになっても、3人でおしゃべりできたらな〜♡
というのが、私の密かな願いでもあります。
この2人に逢えて、本当によかった。